2018年01月17日
マイナーなEGFR変異にはアファチニブ
既に知られていることだが、マイナーなEGFR変異陽性肺癌にはアファチニブが有効とされている。
2018年1月12日付で、米国食品医薬品局はマイナーなEGFR変異陽性肺癌にアファチニブの適応を拡大することにした様子。
ニッチな患者集団だが、治療薬が決まっていると患者も家族も医療従事者も迷わなくていい。
今回の記事で一番目を引いたのは、最後の一文だった。
FDAはEGFR遺伝子変異の有無を問わず、プラチナ併用化学療法後に進行した扁平上皮がん患者にもアファチニブを承認しているようだ。
こうした使い方、LUX-Lung 8に基づいているのだと思うが、我が国ではちょっと考えにくい。
FDA Approves Afatinib for Previously Untreated, Metastatic NSCLC With Other Nonresistant EGFR Mutations
By The ASCO Post
Posted: 1/16/2018 5:56:28 PM
Last Updated: 1/16/2018 5:56:28 PM
2018年1月12日、米国食品医薬品局(FDA)は承認された検査法で確認されたEGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がん患者に対する一次治療薬として、アファチニブの適応拡大(従来承認されていたExon 19およびExon 21変異に、今回新たにマイナー遺伝子変異陽性者も加える)を承認した。
今回の承認は、LUX-Lung 2,3,6のいずれかの臨床試験に参加した患者のうち、Exon 19およびExon 21のいずれでもない非耐性EGFR遺伝子変異を有する進行非小細胞肺がん患者で、アファチニブによる治療を受けた32人を解析し、長期にわたる治療効果が確認されたことによる。遺伝子変異はサンガー・シーケンス法もしくはテラスクリーンEGFR RSQ PCRキットを用いて検索された。
今回対象となった患者群の奏効割合は66%(95%信頼区間は47-81%)だった。奏効が確認された21人のうち、12ヶ月以上奏効が持続した患者は52%、18ヶ月以上奏効が持続した患者は33%に上った。
20%以上の患者に認められた副作用は、下痢、発疹、爪囲炎、皮膚乾燥、皮膚掻痒、胃炎、食欲不振、嘔気、嘔吐だった。
FDAは、2013年にはEGFR Exon 19もしくはExon 21変異陽性の進行非小細胞肺癌に対してアファチニブの適応を承認していた。また、2016年にはプラチナ併用化学療法後に進行が確認された扁平上皮癌に対しての適応追加を承認していた。
2018年1月12日付で、米国食品医薬品局はマイナーなEGFR変異陽性肺癌にアファチニブの適応を拡大することにした様子。
ニッチな患者集団だが、治療薬が決まっていると患者も家族も医療従事者も迷わなくていい。
今回の記事で一番目を引いたのは、最後の一文だった。
FDAはEGFR遺伝子変異の有無を問わず、プラチナ併用化学療法後に進行した扁平上皮がん患者にもアファチニブを承認しているようだ。
こうした使い方、LUX-Lung 8に基づいているのだと思うが、我が国ではちょっと考えにくい。
FDA Approves Afatinib for Previously Untreated, Metastatic NSCLC With Other Nonresistant EGFR Mutations
By The ASCO Post
Posted: 1/16/2018 5:56:28 PM
Last Updated: 1/16/2018 5:56:28 PM
2018年1月12日、米国食品医薬品局(FDA)は承認された検査法で確認されたEGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がん患者に対する一次治療薬として、アファチニブの適応拡大(従来承認されていたExon 19およびExon 21変異に、今回新たにマイナー遺伝子変異陽性者も加える)を承認した。
今回の承認は、LUX-Lung 2,3,6のいずれかの臨床試験に参加した患者のうち、Exon 19およびExon 21のいずれでもない非耐性EGFR遺伝子変異を有する進行非小細胞肺がん患者で、アファチニブによる治療を受けた32人を解析し、長期にわたる治療効果が確認されたことによる。遺伝子変異はサンガー・シーケンス法もしくはテラスクリーンEGFR RSQ PCRキットを用いて検索された。
今回対象となった患者群の奏効割合は66%(95%信頼区間は47-81%)だった。奏効が確認された21人のうち、12ヶ月以上奏効が持続した患者は52%、18ヶ月以上奏効が持続した患者は33%に上った。
20%以上の患者に認められた副作用は、下痢、発疹、爪囲炎、皮膚乾燥、皮膚掻痒、胃炎、食欲不振、嘔気、嘔吐だった。
FDAは、2013年にはEGFR Exon 19もしくはExon 21変異陽性の進行非小細胞肺癌に対してアファチニブの適応を承認していた。また、2016年にはプラチナ併用化学療法後に進行が確認された扁平上皮癌に対しての適応追加を承認していた。
セルペルカチニブ、上市
CLIP1-LTK融合遺伝子の発見・・・LC-SCRUM Asiaから
セルペルカチニブ、2021年12月13日発売予定
セルペルカチニブと過敏症
根治切除術直後の非小細胞肺がん患者に、バイオマーカー解析をするべきか
脳転移を有する患者集団に対しても、免疫チェックポイント阻害薬は有効なのか
第4世代ALK阻害薬・・・TPX-0131とNVL-655
セルペルカチニブ、製造販売承認
ドライバー遺伝子変異陽性患者におけるPACIFICレジメンの有効性
HER2遺伝子変異陽性肺がんに対するtrastuzumab deruxtecan
オシメルチニブ耐性化後は、耐性機序同定や分子標的治療は意味がないのか
EGFR/ALK陽性非小細胞肺がんに対するカルボプラチン+ペメトレキセド+ペンブロリズマブ併用療法
ドライバー遺伝子異常検出におけるジレンマとmultiplex PCR
中国人患者におけるRET阻害薬(Selpercatinib, Pralsetinib)の有効性
オシメルチニブによる術前療法・・・NeoADAURAの前哨戦
BRAF遺伝子変異と縁がない
RET阻害薬、セルペルカチニブがやってくる
進行が速い進行肺腺がんに遭遇したらどう振る舞うか
ARROW試験のupdated data...RET肺がんとpralsetinib
EGFRエクソン20挿入変異に対するAmivantamab
CLIP1-LTK融合遺伝子の発見・・・LC-SCRUM Asiaから
セルペルカチニブ、2021年12月13日発売予定
セルペルカチニブと過敏症
根治切除術直後の非小細胞肺がん患者に、バイオマーカー解析をするべきか
脳転移を有する患者集団に対しても、免疫チェックポイント阻害薬は有効なのか
第4世代ALK阻害薬・・・TPX-0131とNVL-655
セルペルカチニブ、製造販売承認
ドライバー遺伝子変異陽性患者におけるPACIFICレジメンの有効性
HER2遺伝子変異陽性肺がんに対するtrastuzumab deruxtecan
オシメルチニブ耐性化後は、耐性機序同定や分子標的治療は意味がないのか
EGFR/ALK陽性非小細胞肺がんに対するカルボプラチン+ペメトレキセド+ペンブロリズマブ併用療法
ドライバー遺伝子異常検出におけるジレンマとmultiplex PCR
中国人患者におけるRET阻害薬(Selpercatinib, Pralsetinib)の有効性
オシメルチニブによる術前療法・・・NeoADAURAの前哨戦
BRAF遺伝子変異と縁がない
RET阻害薬、セルペルカチニブがやってくる
進行が速い進行肺腺がんに遭遇したらどう振る舞うか
ARROW試験のupdated data...RET肺がんとpralsetinib
EGFRエクソン20挿入変異に対するAmivantamab
この記事へのコメント
いつもありがとうございます。
LUX-LUNG8でしょうか?
LUX-LUNG8でしょうか?
Posted by てつ at 2018年01月23日 14:32
てつさんへ
コメントありがとうございます。その通りです。お恥ずかしい。お詫びして訂正します。
コメントありがとうございます。その通りです。お恥ずかしい。お詫びして訂正します。
Posted by tak at 2018年02月20日 17:40