2012年03月19日

4匹のこぶた・・・呼吸器インターベンション動物実技セミナー

3月16日(金)から17日(土)にかけて、第4回呼吸器インターベンション動物実技セミナーに参加してきました。
会場は神戸で、片道4時間電車に揺られてきました。

・シリコン(EWS)気管支充填術
・局所麻酔下胸腔鏡とITナイフによる胸膜全層剥離生検
・硬性気管支鏡による気道狭窄解除
・硬性気管支鏡による気道ステント留置
・超音波気管支鏡下縦隔リンパ節生検
といった、気管支鏡・胸腔鏡を用いた一歩進んだ治療手技-呼吸器インターベンション-を、国内の第一人者の講師陣から直接学べる大変貴重な機会です。
私の仲間が2人、昨年この会に参加しましたが、上記の技術のほとんどが肺の悪性腫瘍を想定した手技ですので、今年は私も参加しました。

非常に有意義な会で、収穫がたくさんありました。
技術もそうですが、同じ志を持つ知己を得たのも大きかったですね。

一方、やるせない気持ちになることもありました。
より実際に近い研修を、ということで、各種の手技は獣医師の協力の下、麻酔をかけた生きたこぶたに対して行いました。
生まれて3ヶ月の4匹のこぶた達は、我々の実技セミナーのために、ひいては全国の肺がん患者さんたちのために犠牲になりました。
セミナーの最後は黙祷で締めくくられましたが、それでも後味の悪さは残ります。
4匹のこぶたのご冥福をお祈りすると共に、彼らの命を無駄にしないように、大分で呼吸器インターベンションが普及するように努力したいと思います。

  

Posted by tak at 18:54Comments(0)支持療法

2012年03月19日

「Emotion」ならぬ「Empathy」

先日、思いがけずがんセンター在籍時代の恩師からE-mailで連絡を頂きました。
ひょんなことから私のブログに行き当たって、記事を見てくださったそうです。
医療面接における「SPIKES」について教えてくださったのはほかならぬこの先生なのですが
「「SPIKES」の「E」は「Empathy」で、「Emotion」じゃないですよ。
 まだまだ注意力散漫ですね。」
とご指摘を頂きました。
慌てて「ASCO公式カリキュラム-がん症状緩和の実際」をひもといたところ、確かにその通りです。
修正して、お詫びいたします。

お互いに職場が変わっても、こうしてご指導を頂けます。
恩師というのはありがたいものです。  

Posted by tak at 18:35Comments(0)医療面接