2011年04月20日
肺癌罹患率、死亡率と喫煙の年次推移
既に皆さんご存知と思いますが、国立がん研究センターではがん情報サービスを無料で提供しています。
以下のリンクに2009年までのデータが示されていますが、肺癌の死亡率は既に減少に転じています。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics02.html

海外では左の図に示すように1990年代後半から減少に転じていますが、これはその国内の喫煙量の減少を20-30年遅れて反映しているといわれています。

日本国内でも以下に示すように、1995年をピークにたばこの消費量は減少しています。
しかしながら、海外たばこが全体の消費量に占める割合は増加の一途を辿っています。
たばこの消費量が減少に転じてから、今年は16年目。
そろそろ欧米と同様の変化が出てきてもいい頃です。
ただし、肺癌による年間死亡数はいまだ増加の一途であり、70000人に迫る勢いです。
以下のリンクに2009年までのデータが示されていますが、肺癌の死亡率は既に減少に転じています。
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics02.html

海外では左の図に示すように1990年代後半から減少に転じていますが、これはその国内の喫煙量の減少を20-30年遅れて反映しているといわれています。

日本国内でも以下に示すように、1995年をピークにたばこの消費量は減少しています。
しかしながら、海外たばこが全体の消費量に占める割合は増加の一途を辿っています。
たばこの消費量が減少に転じてから、今年は16年目。
そろそろ欧米と同様の変化が出てきてもいい頃です。
ただし、肺癌による年間死亡数はいまだ増加の一途であり、70000人に迫る勢いです。
Posted by tak at
23:51
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2011年04月02日
同時多発テロならぬ同時多発肺癌
あまり多くはありませんが、一人の患者さんに複数のがんが同居することがあります。
同時多発テロならぬ、同時多発肺癌と呼ばれます。
手術適応ならばともかく、化学療法の適応となるとかなり悩みます。
現在拝見している患者さんに、小細胞癌と扁平上皮癌、小細胞癌と腺癌が同居している方がひとりずついます。
お二方ともいわゆる後期高齢者であり、治療方針に苦慮しているところです。
同時多発テロならぬ、同時多発肺癌と呼ばれます。
手術適応ならばともかく、化学療法の適応となるとかなり悩みます。
現在拝見している患者さんに、小細胞癌と扁平上皮癌、小細胞癌と腺癌が同居している方がひとりずついます。
お二方ともいわゆる後期高齢者であり、治療方針に苦慮しているところです。