2017年12月19日

2017年版肺癌診療ガイドライン

 2017年版肺癌診療ガイドラインが公表された。

https://www.haigan.gr.jp/modules/guideline/index.php?content_id=3

 昨年の内容に比べると、やや抑制的にまとめられているような印象を受ける。
 まだざっとしか眺めていないが、以下の治療については、記載されていない。

・未治療進行EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんに対するオシメルチニブ
・局所進行非小細胞肺がんに対する放射線化学療法後のDurvalumab
・未治療進行非小細胞肺がんに対するプラチナ併用化学療法+免疫チェックポイント阻害薬

 当局の承認状況も勘案されてのことだと思うが、昨年は検査・治療ともに未承認だったROS1陽性肺癌の治療が堂々と書き込まれていたことを考えると、温度差がある。
 今回のガイドラインの方が、我が国の肺がん治療の「いま」を反映している気がする。

 どちらがいい、悪いというわけではないが、たとえ毎年ガイドラインが改定されるとしても、わずかなタイムラグが生じるのは仕方のないことだろう。



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Posted by tak at 17:50│Comments(3)その他
この記事へのコメント
初めまして。コメントにて失礼いたします。

現在、父親が胸膜中皮腫を疑われてまして抗ガン剤を投与する予定です。

そこで質問なのですが、手術、化学療法、放射線療法以外で中皮腫に効果があると思われる治療はありますでしょうか?

2016のガイドラインでは胸腔内温熱化学療法が有効とありましたが。

また先生が思われる有効な治療はどこにいけば受けられるか御存知でしたら教えて頂けないでしょうか?

お忙しいとは思いますがご教授宜しくお願い致します。
Posted by トリサポ at 2017年12月21日 10:52
トリサポさんへ

 コメントありがとうございます。お父さま、悪性胸膜中皮腫を「疑われて」おり、抗がん薬治療を開始する予定とのこと。お父さまもトリサポさんも不安を感じておられるかとお察しいたします。
 悪性胸膜中皮腫は患者さんの数が限られていることもあり(私の身の回りでは年に1件遭遇するかしないかです)、あまり新しい治療法の話題が出てきません。今回のガイドラインにも手術、化学療法、放射線療法以外の内容は書き込まれていません。また、トリサポさんがおっしゃるような胸腔内「温熱」化学療法の記載は、2016年版、2017年版のいずれでも見つけることはできませんでした。開発中(承認待ち)の治療として、ガイドラインに書き込まれているようにシスプラチン+ペメトレキセド+ベバシツマブ併用療法とか、免疫チェックポイント阻害薬とかはありますが、まだ国内実地臨床で行える段階に入っていません。
 どこに行けば有効な治療が受けられるのか、という質問に対しては、お住いの地域が分からないですし、標準治療以外のことを求めておられるのかもしれませんので何とも言えませんが、少なくとも胸膜中皮腫の外科治療は、治療経験豊富な病院で受けるべきです。各県の大学病院や県庁所在地の総合病院を検討された方がいいように思います。そして自ずと、そうした病院では内科側でも治療経験が多いと予想されます。
 なんらかの治験に参加したい、ということであれば、以下のリンクをチェックしてみるといいでしょう。
https://oncolo.jp/category/ct
Posted by taktak at 2017年12月22日 20:22
お忙しい中、ご回答有り難う御座いました。

肺癌診療ガイドライン2016年版、P.261に胸腔内温熱化学療法が有効との報告がある旨、記載されており標準治療だと期待しておりましたが臨床段階なのですね。

中皮腫に対しての免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ)の認可も早くて来夏以降との事で 抗がん剤が効かなくなった後が心配です。
標準治療以外でも何か可能性があればと情報収集してる段階です。

因みに住まいは先生と同じ大分県内です。
胸膜中皮腫についてもブログで書かれていたため質問させて頂きました。

標準治療以外での治療方法や中皮腫に対して詳しい病院等、御存知でしたら教えて頂けないでしょうか?

お忙しいとは思いますがご教授宜しくお願い致します。

トリサポ
Posted by トリサポ at 2017年12月24日 12:36
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