2015年11月13日
LC-scrum Japan 全体会議その3
3) 小細胞肺癌遺伝子スクリーニングの進捗報告
腺癌では多種多様な、扁平上皮癌でも限られてはいるもののちらほらと、分子標的が見つかり、治療薬の開発も進んでいます。
一方で、小細胞癌はというと、分子標的の発見や治療開発は全く成功していません。
梅村先生は、東病院で外科切除された小細胞癌組織検体の全エクソン解析およびコピー数解析をされたそうですが、PIK3CA, PTEN, Akt2,Akt3,RICTOR, mTORといった一連のPIK3CAシグナル伝達経路の異常が全体の30%に認められることから、この経路の阻害薬が分子標的治療につながるのではないかと考えられたそうです。
そして、Akt1, mTOR, OIK3CA, PTEN, TSC1, TSC2といったPIK3CA経路を含む網羅的遺伝子解析をOncomine Cancer Research Panelを用いて行い、異常が検出された患者さんを対象に、PIK3CAおよびmTORの両者を阻害するGedatolisib(PF-05212384)の有効性と安全性を検証する多施設共同第II相医師主導臨床試験(EAGLE-PAT)の開始に動き出したとのこと。
遺伝子スクリーニングは、2015年9月30日現在で17施設で開始され、45施設で倫理審査委員会の承認待ちの状態だったそうで、既に8人の患者登録がなされています。
既にPIK3CAの変異、もしくはFGFR2の増幅を認める患者さんが確認されたとのこと。
2016年初頭からGedatolisibを用いた臨床試験が開始される見込みとのことです。
扁平上皮癌も小細胞癌も、濃厚な喫煙歴を有する方に発生する、多段階発癌を経た腫瘍ですから、扁平上皮癌でPIK3CA系の阻害薬が効きそうな人や、小細胞癌でFGFR系の阻害薬が効きそうな人も出てくるかもしれませんね。
腺癌では多種多様な、扁平上皮癌でも限られてはいるもののちらほらと、分子標的が見つかり、治療薬の開発も進んでいます。
一方で、小細胞癌はというと、分子標的の発見や治療開発は全く成功していません。
梅村先生は、東病院で外科切除された小細胞癌組織検体の全エクソン解析およびコピー数解析をされたそうですが、PIK3CA, PTEN, Akt2,Akt3,RICTOR, mTORといった一連のPIK3CAシグナル伝達経路の異常が全体の30%に認められることから、この経路の阻害薬が分子標的治療につながるのではないかと考えられたそうです。
そして、Akt1, mTOR, OIK3CA, PTEN, TSC1, TSC2といったPIK3CA経路を含む網羅的遺伝子解析をOncomine Cancer Research Panelを用いて行い、異常が検出された患者さんを対象に、PIK3CAおよびmTORの両者を阻害するGedatolisib(PF-05212384)の有効性と安全性を検証する多施設共同第II相医師主導臨床試験(EAGLE-PAT)の開始に動き出したとのこと。
遺伝子スクリーニングは、2015年9月30日現在で17施設で開始され、45施設で倫理審査委員会の承認待ちの状態だったそうで、既に8人の患者登録がなされています。
既にPIK3CAの変異、もしくはFGFR2の増幅を認める患者さんが確認されたとのこと。
2016年初頭からGedatolisibを用いた臨床試験が開始される見込みとのことです。
扁平上皮癌も小細胞癌も、濃厚な喫煙歴を有する方に発生する、多段階発癌を経た腫瘍ですから、扁平上皮癌でPIK3CA系の阻害薬が効きそうな人や、小細胞癌でFGFR系の阻害薬が効きそうな人も出てくるかもしれませんね。
フィルムとシャウカステンの文化
診断がつかないことの喜び
根治切除術直後の非小細胞肺がん患者に、バイオマーカー解析をするべきか
肺がんCT検診の比較試験:JECS Study
人工知能による胸部レントゲン読影支援
末梢病変穿刺用キット・・・Periview Flex
IMpower133試験、updated data
EGFR耐性機構としてのRET融合遺伝子出現と、オシメルチニブ+selpercatinib併用療法
RET陽性肺がんの臨床的特徴と治療反応性 シンガポール国立がんセンターの報告から
RET融合遺伝子陽性肺がんに対するselpercatinibの第III相試験:LIBRETTO-431試験の概要
オンコマインDx Target Test マルチ CDxシステム一時供給停止
学会報告0004:術前診断のついていなかった小細胞肺がん手術例のまとめ
あれから20年も、この先10年も
臨床像を信じるか、病理像を信じるか
「Class IIIB」を異なる立場で見てみると
経気管支肺生検の下準備
ドライバー遺伝子変異検査に関する要望書
ドライバー変異林立時代の診断の在り方を真剣に考える
TepotinibがMET exon 14 skipping mutation陽性の非小細胞肺がんに対する承認を取得
リキッドバイオプシーの回数制限緩和
診断がつかないことの喜び
根治切除術直後の非小細胞肺がん患者に、バイオマーカー解析をするべきか
肺がんCT検診の比較試験:JECS Study
人工知能による胸部レントゲン読影支援
末梢病変穿刺用キット・・・Periview Flex
IMpower133試験、updated data
EGFR耐性機構としてのRET融合遺伝子出現と、オシメルチニブ+selpercatinib併用療法
RET陽性肺がんの臨床的特徴と治療反応性 シンガポール国立がんセンターの報告から
RET融合遺伝子陽性肺がんに対するselpercatinibの第III相試験:LIBRETTO-431試験の概要
オンコマインDx Target Test マルチ CDxシステム一時供給停止
学会報告0004:術前診断のついていなかった小細胞肺がん手術例のまとめ
あれから20年も、この先10年も
臨床像を信じるか、病理像を信じるか
「Class IIIB」を異なる立場で見てみると
経気管支肺生検の下準備
ドライバー遺伝子変異検査に関する要望書
ドライバー変異林立時代の診断の在り方を真剣に考える
TepotinibがMET exon 14 skipping mutation陽性の非小細胞肺がんに対する承認を取得
リキッドバイオプシーの回数制限緩和
Posted by tak at 19:57│Comments(0)
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