2015年11月13日

LC-scrum Japan 全体会議その2

2) 扁平上皮癌の遺伝子スクリーニング進捗報告
 もともと、LC-scrum JapanはEGFR遺伝子変異陰性が確認された非小細胞・非扁平上皮癌の患者さんを対象としてスタートした取り組みです。
 一方で、FGFR遺伝子の増幅、再構成などの異常を示す扁平上皮癌が見つかっており、こういった異常を治療標的にできないか、ということで、扁平上皮癌でも網羅的遺伝子異常スクリーニングが開始されています。
 2015年9月30日現在で、全国で参加を表明した医療機関が142施設、倫理審査委員会で承認された医療機関が80施設に上り、奈良県、徳島県、高知県を除く都道府県で実施されています。
 2015年9月30日現在で74人の患者さんが参加しており、遺伝子変異解析の成功率は92%、現在のところ、解析患者さん全体の40%弱でなんらかの治験対象となる遺伝子異常が見つかっているそうです。
 その中には、FGFR1遺伝子増幅、FGFR3遺伝子融合、PIK3CA遺伝子変異などが含まれているとのこと。
 全体で600人の患者さんの参加を募っているそうですから、まだまだ参加の余地はありそうです。
 


Posted by tak at 08:55│Comments(0)
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