先だって、別府市内のひょうたん温泉がテレビ番組で特集されていた。
お客さん、従業員、さまざまな人間模様が紹介されていて、思わず見入ってしまった。
お互い膠原病(自己免疫疾患)の療養目的で入湯に来て知り合い、その後もときどき一緒に来ている、という20代ないし30代の女性二人連れも含まれていた。
どの温泉にも掲示されている「効果・効能表」に、よく「関節リウマチ」と書かれていて眉唾のように感じていたが、当事者からすると実際に効果を実感するらしいので侮れない。
免疫チェックポイント阻害薬を使っていると、甲状腺機能低下ないしは亢進にはしばしば、下垂体機能低下にはまれに遭遇する。
しかし、関節リウマチ、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、全身性エリテマトーデス等の膠原病(自己免疫疾患)合併にはとんと遭遇しない。
せいぜい関節炎症状を訴える患者を見たくらいである。
免疫チェックポイントのメカニズムを初めて聞いたとき、膠原病をはじめとした自己免疫疾患の発症機序解明にも役立つかもしれないと短絡的に考えたが、実際のところ膠原病発症にはあまり関与していないのだろうか。